2013/05/09

熱血高校ドッジボール部サッカー編

熱血高校ドッジボール部サッカー編
テクノスジャパン
ファミリーコンピュータ

くにおくんシリーズの一つ。演出が良く、音楽も良く、ゲームもおもしろい。雰囲気が良く非常におすすめ!


説明書は以下にあった。ありがとう~★
ファミコン説明書 様
http://web.archive.org/web/20040621145148/http://ww3.tiki.ne.jp/~nagayasu/html/fcmanual/nekketusoccer.html

ここでは攻略ではなく、ほぼこの説明書のみの情報に近い形で、ゲームを進めていったときの雑記というかんじで書く。(ちなみに必殺シュートの出し方は大技林を参照)

■ゲームの内容

サッカー部員がほぼ全員食中毒でダウンしたので、ドッジボール部が代理出場する。ストーリーの詳細はゲームのオープニングになっている。このオープニング~タイトルの曲も良い。

6人制のサッカーで、全12試合を勝ち抜いていく。コンティニュー、パスワード(4文字の数字)あり。PK戦はなく、引き分けでも負けと同じ扱い。

■みさこ

サッカー部マネージャーの「みさこ」さんは、このゲームで中心となるかなり強力なキャラクターでとてもおもしろい。

試合に勝つとほめてくれる。言葉は、獲得した得点が多くなると変化し、4点以上で変わり、7点以上取るとびきびき。

試合に負ける(または引き分ける)と怒られるが、また挑戦するかどうか聞いてくるので、はいを選ぶとコンティニューができる。いいえを選ぶとさらに怒られ、ゲームオーバーになるが、第2試合以降そこでパスワードが見れる。

■コンピュータアシスト

このゲームでは、実際のサッカーのように、操作するキャラクター(マイキャラ)は1人で、あとのチームメイトには指示をだすというシステムになっている。

マイキャラは方向キーで移動できる。下の全体マップにI(2PはII)の表示がマイキャラの現在地点になる。

■ポジションの決定

試合を開始する前に、ポジションを変更できる。最初は6人なので全選手が参加するが、勝っていくと少しずつサッカー部の選手の食中毒が治って復帰してくる。そのため、ここで試合に参加させる選手も選ぶことになる。

ポジションと選手の変更はこの試合前だけで、途中で変更することはできない。

I(II)が付いているポジションがマイキャラになる。

1がゴールキーパー
2と3がディフェンス
4がミッドフィルダーで2P協力以外ではマイキャラになる。
5と6がフォワードで2P協力では5がI、6がIIになる。

選手は、すべて顔が違い、能力も異なる。敵チームによっていろいろ選手やポジションを変えていくのも有効になる。

まず、名前と顔を一致させることから始める。キャラの顔はマイキャラとしてつかうと覚えやすい。

■作戦

試合前のポジションを決めた後と、ハーフタイムの後の2回、作戦を変更することができる。4種類あり、チームメイトの動き方を決める。

オフェンスは、パスでつなぐかドリブルで抜くか。
チームメイトのシュートは、がんがんやるか、たまにやるか、やらないか。
キーパーの攻撃は、するか、しないか。
ディフェンスは、がんがんタックルか、ぴったりマークか。

変えると効果が大きいため、対戦するチームの特徴によって作戦を変更すると良い気がする。

■操作

◆マイキャラの操作

マイキャラがボールを持っているとき
Aボタンでパス
Bボタンでシュート

マイキャラの近くにボールがきたら
Aボタンでヘッディングシュート
Bボタンでボレー
A+Bでオーバーヘッドキック、ダイビングヘッド

マイキャラの近くにボールを持った敵がいるとき
Aボタンでタックル(体当たり)
Bボタンでスライディングタックル

◆コンピュータアシスト

画面左下に出る顔のチームメイトに指示を出せる。

チームメイトがボールを持っているとき
Aボタンでパスの要求
Bボタンでシュートの要求

チームメイトの近くにボールを持った敵がいるとき
Aボタンでタックルの要求
Bボタンでスライディングタックルの要求

■熱血チームメンバー

くにお なんでもできちゃう。ミッドフィルダーが得意。
こうじ 体力がある。ディフェンスが得意。
ひろし 平均的。ディフェンスが得意。
みつひろ 足が速い。
しんいち 走れる。フォワードが得意。
たかし 食中毒にならなかった唯一の正規サッカー部員。キーパーとして今回初登場。
すすむ サッカー部員。体力がすごい。ディフェンスが得意。
あつし サッカー部員。とてつもなく走れる。フォワードが得意。
まさ サッカー部キャプテン。オールラウンド。
げんえい サッカー部レギュラーキーパー。

■必殺シュート

ボールがパスされたあと(?)、走った歩数が特定の歩数のときにシュートすると必殺シュートが出る。とても強力だが、私にはまだ自在に出すのは難しい。。。

熱血高校は選手によってそれぞれ違う必殺シュートを持っている。敵のチームは、チームによって異なる必殺シュートを持っている。

くにお ナッツシュート 8歩目、11歩目
こうじ カックンシュート 3歩目、5歩目
ひろし 尺取りシュート 3歩目、5歩目
みつひろ ちゃらんぽらんシュート 8歩目、11歩目
しんいち ガダルカナルシュート 6歩目、10歩目
たかし ピカピカシュート 3歩目、5歩目
すすむ チョモランマシュート 6歩目、10歩目
あつし レトロシュート 8歩目、11歩目
まさ アトツギシュート 6歩目、10歩目
げんえい メガドライブシュート 3歩目、5歩目

上の歩数の組み合わせは3種類しかないことに注目。また、足の速さが関係するかもしれない。

覚え方は、まず初期ディフェンスのこうじ、ひろしと、ゴールキーパーのたかし、げんえいの4人は、3歩目、5歩目。

残るは3人ずつ。足が速そうな、くにお、みつひろ、あつしは8歩目、11歩目。

そして残った3人、しんいち、すすむ、まさが6歩目、10歩目になる。

しかし、この歩数は大技林に載っていた歩数。正確な歩数は、熱血高校ドッジボール部の操作方法を調べていたときに拝見した、くにお道場様によると、足音を基準にしたときに、6歩目の選手は8歩目で、各選手1つの歩数のみのようす。ありがとう~★
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/8838/KUNIO.html

■演出

このゲームは演出がとても秀逸。

まず、試合前に試合数と対戦チームのフルネームがしっかりしたフォントのゴシック体で表示される。それと同時に対戦チームそれぞれの絵が表示される。さらにそこで流れる短い音楽も12チームそれぞれに用意されていてとても良い。

点数が入ると、しっかりしたフォントのゴシック体のチーム名の3文字と、しっかりしたフォントの数字が大きく表示される。この画面もすごくかっこいい。

サッカー中の選手のしぐさも多彩。

ハーフタイムでは両チームの控え室の様子が表示される。チームによって異なり、動きも多いのでかなりおもしろい。熱血高校の場合は、勝っているときと負けているときで違うのも楽しい(引き分けているときも負けているときと同じ)。

試合に勝ったらスコア表示で点数が大きく表示されている下を意気揚々と熱血チームが歩いていく。試合に負けたら点数が大きく表示されている下を熱血チームが肩を落としながら歩いていく。どちらも試合に参加した選手が歩いていく。

このような演出がテンポ良く展開する。

サッカー部員が復帰して控え室に入ったときに、全員がその部員のほうを向くなど細かいところまで気を配ってある。

■初クリアまで

3試合ごとに試合中の曲が変わり、決勝でさらに専用の曲がある。あわせて5曲。どれもかなりかっこいい曲になっている。

◆第1試合 優秀院付属高校(ゆうしゅういん)
グランド=しば

一番弱いチームだが、初めてだとけっこう苦労する。

◆第2試合 七福学園高校(しちふく)

グランド=つち

優秀院と同じぐらいの印象。勝率を見ると対優秀院より良かったりする。

◆第3試合 死愚魔高校(しぐま)

グランド=コンクリート

ここでサッカー部のすすむが復帰する。ディフェンスが得意で心強い。

敵はいままでより一段強い印象。足が速いため、すぐにゴールまできてシュートして点を入れる。敵の必殺シュートを目にする機会も増える。グランドがコンクリート;なので、転んだときのダメージが大きく、立ち上がれない選手が出る可能性が大きい・・・。

◆第4試合 マタギ学園 (マタギ)

グランド=つまづきいし

グランドに石が点在していて、そこに行くと転んでしまう。相手も同じように転ぶ。敵も頻繁に必殺シュートを撃ってくる。

走力は低めなので、大差で勝てることも多く、はじめて初戦で突破したチーム。しかし敵の調子がいいとたくさん点を取られる。。。

◆第5試合 吉本工業高校 (よしもと)

グランド=しば

ここでサッカー部のあつしが復帰する。足がとても速いので使いやすい。

パスワーク中心のチーム。必殺シュートを使うが、ときどき防げることもある。

このチームも初戦で突破したチームだが、そのときもギリギリで、その後3連敗するなど、弱い印象はない。。。

◆第6試合 江戸華高校 (えどばな)

グランド=つち

中盤の大きな壁。速い攻撃のうえ必殺シュートがかなりやっかい。ジグザグにゆっくりゴールに進むが、これを防ごうとして選手に体当たりさせてもとばされて防げず、ゴールしてしまう。また、ディフェンスも強い。

くにおは強い選手だが、私がマイキャラで使うよりコンピューターが操作したほうがうまいようで、ここ以降くにおをマイキャラで使うとなぜかぼろ負けすることが多い。。。しかし、いったんゲームクリアした後だと、くにおをマイキャラで使ってだんだんと勝てるようになってきている気がする。また、服部学園戦で慣れたのか比較的江戸華戦が楽に感じるようになった。

必殺シュートがあまりにたいへんなので、ためしに1回強そうなくにおをゴールキーパーにしてみたが変わらず。。。さらにそうすると攻撃力が激減の印象。。。

あつしをマイキャラにして、くにお、しんいちのフォワード、すすむ、こうじのディフェンス、で何とか2点差をつけなんとか4-2で逃げ切ってようやく初勝利。。。

初勝利までにかかった試合数22は、全チームで最も多い。。。

◆第7試合 一本釣水産高校 (いっぽんづり)

グランド=すな

正統派のチーム。必殺シュートも正統派で、実力があるが、江戸華よりは戦いやすいかもしれない。

◆第8試合 恐山商業高校 (おそれざん)

グランド=こおり

ここで、サッカー部キャプテンのまさが復帰する。オールラウンドに使える選手で、さまざまな場面で活躍する。

滑るのでなかなか操作がむずかしい・・。
そこで、最初はこうじをマイキャラにして少ない歩数でカックンシュートを使う方法を試してなんとか突破。ちなみにカックンシュートは途中でゴール方向に向きを変える強力なシュート。しかし、選手のあたりによってはたまに跳ね返ってこちらのゴールにむかってしまうこともある。

◆第9試合 山本興業高校 (やまもと)

グランド=コンクリート

ラフプレイが強いチーム。とげとげの球の必殺シュートを出す。しかし、走力が遅めのため、ドリブルでけっこう抜きやすい。あつしが活躍。

◆第10試合 掘々学園 (ほりほり)

グランド=つち

走力が遅めのため、ドリブルでけっこう抜きやすい。久々に初戦で突破できたチーム。

しかし、チームワークが良いため、ふつうのサッカーのようなふつうのパスワークとシュートで点を取られた。

◆第11試合 服部学園(はっとり)


グランド=つまづきいし

準決勝。ものすごく足が速く、必殺シュートも強力。すさまじい攻撃力で、初めて対戦したときは、0-10・・・。初の2桁失点。。。2桁の得点でもきちんと表示される。

15戦目で初勝利だが、失点は合わせて114。。。22戦の江戸華での合計失点86(平均3.9)を大きく上回る数字で、1試合平均7.6失点。。。ただ、2桁大量失点のあとの次の試合は不思議と接戦になることも。

つまづきいしのグランドというのもやっかいな上、敵はそのつまづきいしを難なく飛び越えることができる。

ただし、服部学園の必殺シュートがたまに服部学園のゴールのほうにむかうときがあり、それで熱血の得点になることがあるのがわずかな救いになる。

あまりに点を取られるので、足の速い選手をディフェンスにすることを考える。まず、くにおとまさをディフェンスに回し、こうじのカックンシュートで点を取る作戦に出る。最初この方法はまずまず良く、失点が半減し、引き分けまで持っていくことができる。

しかし、だんだんと調子が悪くなり、この方法でも、2-16など2桁点数を取られることが多くなる。

そこで、こうじをマイキャラにするのはそのままだが、くにおを再びフォワードにもどし、まさとみつひろをディフェンスにすることにした。これでなんとかギリギリ3-2でようやく勝利することができた。。。大変だった。。。

◆第12試合 四満忠実業高校(しまんちゅう)

グランド=しば

決勝。正統派のチーム。チームの総合力が高く、決勝だけあってかなり手ごわい。

しかし、ここで、サッカー部レギュラーゴールキーパーげんえいが復帰する。かなり強いキーパーで、必殺シュートすらキャッチすることも多く、頼もしい。

ただし、相手はパスワークもうまいため、どんなキーパーでも防ぎきれないかんじで点を取られることが多い。

試行錯誤の結果、まさをマイキャラとして使い、くにお、あつしのフォワード、すすむ、みつひろのディフェンスで挑む。

すると、前半を2-0で突破するというチャンスになる。しかし、後半ではなかなか攻撃にうつることができないうちに2点取られて追いつかれてしまう。3点目を狙った敵の必殺シュートをげんえいがキャッチして望みをつなぐ。

その直後、運よく出たまさのアトツギシュートが、ゴールに直進していたにもかかわらずあと一歩ずれていたようで入らず、不穏な空気が流れる。

しかし、そのあとゴール近くで、まさが、他の試合のいろいろな選手がめったに成功しなかったオーバーヘッドキックシュートを決めて勝ち越し!
げんえいもまた必殺シュートをキャッチするなど、各選手の活躍が目立つ。

あとは残り30秒を長いパスを中心にこの1点を守りきり、7戦目でついに勝利することができた★

エンディングもすごくよく、かなりおもしろい。