2010/06/02

迷宮島

迷宮島
アイレム
ファミリーコンピュータ

かなりやりごたえある堅実なつくりの良質アクションパズル。グラフィックの演出も明るく凝っていてきれい。おすすめ。


■ステージ選択

まず、やさいの国から始まる。キックルが風船で空中を移動している。ここでその国の中でステージを選ぶことができる。Bボタンで上陸。Aボタンでマップを見ることができる。なかなか解けないステージはとりあえず後回しにして、解きやすいステージから取り掛かるといったことができる。

■ゲームの目的

ステージにある赤い袋をすべて取ればクリア。しかし、ステージの島は海に囲まれていて、海に阻まれたりして、そのままでは取れない袋がある。そこで、その海を氷でうめるなどをして、通れるようにする必要がある。かなりいろいろな要素がある。

ステージをクリアするとその国にちなんだもの(やさいの国ならいろいろなやさい)が、キックルの周りを回転するのがかわいくておもしろい。

■ブレス

キックルは、Bボタンでブレスをはき、敵を凍らせることができる。

水色の丸い敵にかぎり、敵は、Bボタンでキックしてとばせる氷になる。この氷を海のところに飛ばすと、海をうめてキックルが渡れてる陸地になる。

ちなみに他の敵を凍らせてもキックして飛ばせる氷にはならない。タヌキのような敵は凍らせると見た目は同じ氷になるのだが、氷に化けているだけで、キックしても氷が解除されたり、氷をぶつけても消えるので役立つ氷として扱うことができない。他の多くの敵は凍らせてからキックすると壊せる。

■氷の柱

Aボタンで氷の柱を立てることができる。これで氷のストッパーにしたり、敵を防いだりできる。しかし、氷の柱は色が薄い床にしかおくことができない。

また、氷になる水色の丸い敵も色が薄い床しか動くことができない。だんだんと、この色が薄い床が少なくなっていくのでこの薄い色の床が重要になってくる。得点アイテムが置いてあったところや、氷をうめて作った床は必ず薄い色の床になる。

■向きの変更

キックルを操作するとき、十字キーをちょっと押すと、移動せずに向きをかえることができる。これはかなり便利で、役立つ。

■制限時間

ステージには制限時間があり、制限時間をすぎるとアウト。悩んでいるとけっこう厳しい制限時間なので、何度も時間切れになることに・・・。

スタートボタンでポーズできる。ここでじっくり考えることもできる。しかし、難しいステージでは、紙に書いて氷の動きを矢印で書きながら考えてひらめくといったこともけっこうある。また、氷を動かさないと感覚をつかめないところも多いのでてきとうにいろいろ動かしているとアイデアが浮かぶことも。

■氷

氷はだんだんと解けて、角が丸くなり、しまいには消えてしまう。そうなるまえにブレスをかけると、ふたたび四角くなり、またしばらくもつようになる。角が丸くなったらもう少しでとけるサインなので、その氷が必要なときはいそいでブレスをかけて復活させなければならない。しかし、動いている氷にはブレスをかけても復活しない。そこで、止まってからかけたり、バネで動いているときは動いていない瞬間を狙ってブレスをかけたりする必要がある。

動いている氷は、キックすることができず当たるとミスになってしまう。しかし、少しの間でも止まっていればキックできるのがポイント。

はじめから氷が置かれているステージもある。そういったステージでは、氷がなくなると手詰まりになってしまうこともある。
手詰まりになったらセレクトボタンをおすと1ミスでやり直しできる。

動いている氷に氷をぶつけると、氷が止まる。
止まっている氷に氷をぶつけると、止まっている氷がとばされて、ぶつけた氷は、止まっていた氷の1つ前のところで止まる。

三角のブロックにあてると、氷は壊れてしまう。これに当てないようにする必要があることも多い。

丸い穴は、キックルや敵は通過できないが、氷は通過できるところが壁ブロックとの大きな違いになる。

■バネ

迷宮島にはバネという仕掛けがあり、バネに向かって氷を飛ばすと、バネに氷が跳ね返る。両方にバネがあれば、氷はいったりきたりバネの間を動き続ける。

バネにはさまれてずっと動いているように見えるが、バネにあたって、バネが戻るわずかな間、氷は止まっている。そこで押すことができる。これはかなり使うテクニック。

■ハンマー

ハンマー部分に氷をぶつけると、ハンマーが回転し再び氷に当たる。結果、氷の進路を90度変えて飛ばす。

ハンマーは、慣れないとなかなか氷の動きがつかみづらいが、このハンマーは迷宮島にたくさんあるので、最後までこのハンマーに頭を使うことになる。

キックでいろいろ回転させてハンマーの向きを変えることができる。また、おなじハンマーの向きでも氷をあてる方向によって氷の行き先が違うのも大きなポイント。

たとえば、ハンマーの先にバネがあり、ハンマーを氷が当たらないような向きにしておいてから、氷をバネに向かって飛ばし、戻ってくる前にハンマーの向きを変えて、ハンマーに氷があたるようにする・・・。そうすると、逆側のハンマーに当たることになって、違うところに氷を持っていくことができる。これはよく使われるテクニックになる。

バネやハンマーで氷が動いている間はキックルも動くことができるというところが大きなポイント。そのあいだに移動して押せるところに行ったり、氷の柱を立てて必要なところで止めたりすることができる。

実際にはハンマーやバネはステージにいっぱい設置されていることも多く、一見どうすればいいかわからなくなるが、1つのハンマーに対応するハンマーはそれほど多くないので、あせらず1つずつ見ていくと少しずつ道がつかめてくる。

また、回転ハンマーの中心の丸いところにはとげがあり、当たると氷が壊れてしまう。一方ハンマーの頭の部分に氷をぶつけても氷は壊れず、その場所でとまる。

回転中のハンマーにキックルがあたるとアウト。

■敵

敵は、倒してもたまごから復活する。同時にいる敵の数は、種類ごとにきまっていて、それ以上は出ないようになっている。水色の敵は凍っていても数に含まれているので、同時にだせる氷の数が決まっているということになる。

進行方向にある氷をキックする敵がいる。これをうまく利用するところもある。

とげとげの回転する敵は、ものに沿って動く。これは閉じ込めたりしてパズル的に対処することが多い。

たくさんの小さな弾を撃ってくる砲台は、そのままその弾をかわすことはほとんどできない。柱や氷を盾にして防ぐ。

氷や柱を壊す敵もいる。

赤い袋のところを敵が歩くと、赤い袋がどんどん移動していく。

■キックル日記

ゲームオーバーになったらコンティニューもでき、パスワードも見れる。パスワードは「キックル日記」。4文字区切りが4つの、ひらがな16文字。見やすく、入力もしやすい。少しずつじっくり進めていける。

■指輪

あるとき突然指輪が出現し、それを取ると、床一面にアイテムがでてきて一定時間後そのままクリアということがある。条件は不明。ちなみにどのステージもこの指輪なしでクリア可能。どうしても詰まってクリア不能と思ったステージがあり、指輪を出さなければならないのだろうかと思ってしまったところがあった。

ちなみに、そのステージは紙に書いたマップを眺めていると数日後突然クリア方法がひらめいた。

■ボス

その国のすべてのステージをクリアすると、きれいなグラフィックの後でボスと対決する。ボスが出す氷などをキックしてボスにぶつけていく。ボスを倒したら次の国へ。

■すべてをクリアしたら

すべてをクリアしたら、スコアがあり1UPアイテムもあるので、通してどこまでいけるかということに挑戦することもできる。

しかし1UPがあるステージは少なく、しかも取りづらいところに置かれている。ミスがあまりできないためこれはかなりむずかしい・・・。

1UPアイテムは取ってミスしたあとも復活するので、残りがなくなったら1UPのあるステージに行って1UPをとってクリアして立て直す・・といった作戦も必要かもしれない。

ちなみに、最初から通した場合、私の最高は3つめの国の途中までで、スコアは3467800点だった。パスワードで少しずつ進めていってもすべてクリアするのはかなり手ごたえある。

今年買ったゲームの1つで、とても新鮮で楽しい。