2014/05/14

上海 真的武勇

上海 真的武勇
サンソフト(サン電子)/ Activision
プレイステーション

シリーズ初となるポリゴンを使った上海。ゲームは重なりの上海。


上海 真的武勇 古典上海 1/2 第壱戦(1)~第壱十参戦(13)配列図一覧
上海 真的武勇 古典上海 2/2 第壱十四戦(14)~最終戦(25) 配列図一覧

上海 真的武勇 楼蘭上海 1/2 STAGE 1 ~ STAGE 13 配列図一覧
上海 真的武勇 楼蘭上海 2/2 STAGE 14 ~ STAGE 25 配列図一覧

「真的武勇」はジャケット背表紙の「MATEKIBUYU」という表記から「まてきぶゆう」と読むと思われる。

上海は、作品によってパズルの傾向が異なるようで、この真的武勇では「同じ種類の牌が重なっている」ことがとても多い。同じ種類の牌が重なっている場合、別のところの牌を使って取らなければならないが、別のところの牌2つで取ってしまっていたら手詰まりになる。

真的武勇ではこのような重なりが1ステージで3箇所はほぼ確実にあり、1ステージで10箇所以上あることも珍しくない。

加えて、真的武勇では縦にすごく積み重なっている配列が多く手ごたえがある。

最後あと2個が重なっていて取れないで手詰まりということも多くある。ずれて乗っていれば他の牌がなければ見えるのだが、同じところに積み重なっていると見れないので、気づくのは難しい。

反面、底で互い違いになって手詰まりということは、起こることもあるが、比較的少なめ。

■初めてゲームをするとき

初めて上海 真的武勇をすると、最初に、メモリーカードが表示され、

【データがありません】

と表示される。ここで○ボタンを押すと、

【メモリーカード差込口1に別の
メモリーカードをセットしてください
(セット出来たら「はい」を選択してください)

はい いいえ】

と表示される。

初めてゲームをするには、ここで「いいえ」を選択する。

すると、

【ロードに失敗しました】

と表示されるが、正常な動作なので大丈夫。データは、ゲーム中の特定のタイミングで自動でセーブされ、メモリーカードにデータが保存される。そして、保存されたあとは、自動でデータをロードしてくれる。

ちなみに、質問にそのまま「はい」を選択すると、また【データがありません】に戻る。

■自由牌とカーソル

真的武勇では、カーソルを自由牌の上に持っていくと、光って取れることを教えてくれるという便利な機能がある。

カーソルの先端の牌が取れるが、カーソル位置が思ったより少しずれていて空振りまたは違う牌を選ぶこともけっこうあるので、この機能はとても助かる。

■アーケードモード

通常の上海が楽しめる「古典上海」、立方体の上下を取り除いた4面を回転させながら牌を取る「楼蘭(ロウラン)上海」、CPU対戦可能な「対戦上海」の3つのモードがある。

古典上海と楼蘭上海は全25ステージ。上海 万里の長城の30ステージより数は少ないが、かなり難しい配列が多く、よりボリュームがあるように感じる。25ステージクリアするとエンディング。

対戦上海は全4ステージ。こちらはパスワードや途中データの保存がないので、コンティニューをしながら電源を切らずに4ステージクリアする必要がある。

ステージの曲は各モードで1つずつ。

ちなみに、アーケードモードのタイトル画面と、ゲームのメインタイトル画面の2種類のタイトル画面があることに注意。自動セーブはゲームのメインタイトル画面に戻るときにセーブされる。

■ヘルプ&バック

牌を選択していないときに×ボタンを押すと、「ヘルプ&バック」ウィンドウが出る。ここで上下でHELPかBACKを選び(明るくなっているほうが選択されている)、○ボタンを押すと使うことができる。これは、改善された操作でヘルプやバックが使いやすい。

どちらも最大3個まで持てる。ボーナスステージでは必ず手に入る様子。

●HELP(ヘルプ)

現在取れる牌をすべて緑色にする。1回牌を取るまでまとめて表示してくれるのでかなり便利。牌を取ると緑色表示はすべて消える。

制限時間がある設定にしている場合、さらにお世話になる。

ステージクリア後ヘルプを使いきり、次のステージでヘルプを使えず、苦戦することもある。。

●BACK(バック)

1手戻る。重なりが多い真的武勇では、下が同一牌かどうかを調べたいことが多いため、かなり活用できる。

しかし、それによって1~2つバックを使うことになるため、3つではすぐに0になってしまう。。

■パスワード/ステージセレクト/データセーブ

古典上海と楼蘭上海ではステージごとに3文字のパスワードが表示される。しかし、パスワードが表示されている時間は短いので、クリアしたらすぐにメモの用意をする必要がある。また、アーケードモードからパスワードを選んでパスワード入力するときも、制限時間があるので、急いで入力しなければならない。。。

データをセーブしていれば、パスワードを入力しなくても再開できるようになっている。

アーケードモードから各モードを選んで、牌の種類を選んだあと、パスワードではなく「ゲームスタート」を選ぶと、到達したステージが選択されているので、それを選べば、最も進んだステージから再開できる。

そこから上を押すと前のステージに戻ることもできる。ゲームクリア後再びステージ1から始めたい場合、ゲームスタートでステージ25になっているので、上を押し続けてステージ1に戻る必要がある。しかし、これを選ぶときもゲームモード選択から続いている制限時間以内に選ばなければならない。

ここで、アーケードモードのデータを自動セーブするタイミングに注意。セーブするときは、ポリゴンのメモリーカードグラフィックとともにセーブしていることを示すメッセージが表示される。

1つ目はゲームオーバー後にランキングに入ったとき。このときはランキング表示後自動でセーブしてくれる。

それ以外はセーブにはこちらの操作が必要になる。

2つ目は、ゲームオーバー後タイトルに戻ったらスタートを押して「EXIT」を選択したとき。ランキングに入っていないとセーブされていないので、これを行ってから電源を切る。

3つ目は、ゲーム中「QUIT GAME」を選んだとき。ステージをクリアした後でやめたい場合に最も楽にセーブできる方法になる。

と、このようにセーブし忘れる可能性もあるため、パスワードをメモしておくとより安心。というより実際私は1回セーブし忘れてパスワードをメモしていたため助かったという時もあった。。。

■古典上海

□ボタンを押したまま方向キーを押すことで牌を傾けて見ることができる。ただし、自由に視点を変えることはできず、方向は8方向に1段階ずつのみで、傾けることができる量も少なめ。

制限時間を無制限(∞)に設定している場合に使いやすい。傾けることで牌の種類がわかることもある点が便利。どれだけ重なっているかの判断にも使える。

制限時間を無制限にすると、視点変更しながらのんびり楽しめる。無限にした場合は、難易度は5にしてみた。

デフォルトの設定(難易度2、3分)は、かなり制限時間が厳しくギリギリでクリアすることも多かった。牌を取ると少し時間が回復するが、回復量は少なめ。

難易度2でもかなり手詰まりになるので大きな難度差はない気もする(重なりは難易度5のほうが多かったような気がする)。

ちなみに、古典上海と楼蘭上海で制限時間切れでゲームオーバーになった場合、その途中の牌の状態からタイムを回復させてコンティニューすることもできる。

各配列の図の一覧の紹介。

上海 真的武勇 古典上海 1/2 第壱戦(1)~第壱十参戦(13)配列図一覧
上海 真的武勇 古典上海 2/2 第壱十四戦(14)~最終戦(25) 配列図一覧

■対戦上海

今までの上海では2人対戦モードはあったが、今回はCPUと対戦することが可能になっている。

「CPU戦」と「二人で対戦」のどちらかを選ぶ(二人で対戦はPS本体にコントローラーが2つ接続されていないと選べない)。

3本勝負で2本取ったほうが勝ち。

全4ステージ。架空の「龍王大陸」の統一を目指す。「龍淵(りゅうえん)」「徐徳(じょとく)」「火雲蒋(かうんしょう)」「孟蓋(もうがい)」「鳳刀飛(ほうとうひ)」と名乗る創作武将5人の中から1人を選び、残りの4人に勝つとエンディング。コンティニューは何回でもできるが、パスワードによる再開はなく3本勝負なのでボリュームがある。

自分の山と相手の山があり、同じように積まれている。その中に1つずつ黄金牌があり、自分の山の黄金牌を取ったほうが1本。黄金牌は1つ選択するだけで取ることができる。

対戦開始時には、牌が積まれていく。そのときに、黄金牌がどこにあるかを確認しておく。

自分の山の牌を取っていくのがメインになるが、相手の山からも牌を取ることができ、相手の山と自分の山の牌を組み合わせて取ることもできる。

これによって、相手が牌を取れなくなり、相手が待機状態になることもある。それでもこちらの山から取れる牌が出現するのを待っており、取れる牌が出た瞬間に取られることもある。相手が待機状態になったときに相手のほうがタイムが少ない場合、待っていれば勝てる。明らかに遅れを取り、そのまま取っても勝てないと思ったらいちかばちか相手の山の牌を取ると運が良ければ勝てることもある。

また、黄金牌をガードしている牌がたまたま相手の山に自由牌としてある場合、相手の山から取ってすぐに黄金牌を取れるということもある。

タイムが先に0になると負け。タイムは牌を取ると少し回復する。タイムは設定の時間の3分の1になる。

けっこう相手側に有利、自分に有利な配置もあったりするので、運になり難しいが、何度もコンティニューして挑戦すると、勝てることもある。1本取れれば、運がよければもう1本も取れる。これを4回繰り返すとクリアできる。

まずデフォルト設定(難易度2、3分)でコンティニューを繰り返しクリアできた。

その後、難易度3、3分に挑戦。難易度2と同じように進むことができた。

そこで、難易度5、3分に挑むが、さすがに難易度5は手ごわく、なかなか勝てない。しかし、3本勝負で2回運がいいこともあり、そうすると勝てる。運が悪いことがしばらく続いたあと、運が良いことが続き、なんとかクリアできた。勝った時はかなり運がよかった。。。

そして、ノーコンティニュークリアを目指すと、より緊張感がある。運がいいと続けて勝てるときがある。しかし、4連勝は難しく、あと1歩でクリアできないことが続いたが、なんとかデフォルト設定(難易度2、3分)でノーコンティニュークリアすることができた。とてもうれしい★

ちなみに、取った牌の数などによってスコアが変わるため、ノーコンティニュークリアできたときのスコアは2位の31100点で、4人目で負けたときに取った31200点に及ばなかった。

●特殊牌

さまざまな効果がある特殊牌もある。特殊牌も通常の牌同様2個同じ牌を選択して取ると効果を発揮する。相手が取って、効果が出るときに牌を選択している場合は牌の選択が解除されることに注意。

相手の山にある特殊牌も取れる。

「火」… 相手の牌の一部を燃やして見えなくする。見えなくなっても、同じ牌とわかっていれば選択して取ることができる。

「裏」… 相手の牌をすべて裏返して見えなくする。「火」の強化版。同じ牌とわかっていれば選択して取ることができる。

「助」… 一定時間取れる牌をまとめて示す。相手の山の牌も示す。

「鏡」… 相手の方向キー操作を一定時間反対にする。上を押すと下に動くことになる。CPUにもある程度効果がある模様。こちらが受けると負けに大きく近づく。

「加」… 相手に朱雀・青龍・玄武・白虎の四神牌を2つずつ計8個追加する。四神牌も通常の牌同様2個同じ牌を選択して取る。

「戻」… 相手と自分が取った牌の両方あわせて6手前に戻す。「戻」も元に戻るが、戻ったあとで2回目に「戻」を取っても効果なし。

「光」… 自分のタイムが大幅に回復する(タイム無制限の場合は効果なし)。

「闇」… 相手のタイムが大幅に減少する(タイム無制限の場合は効果なし)。

■楼蘭上海

立方体の上面と底面を除く4つの面に、4面合わせて上海と同数の牌が積まれている。面を回転させながら、上海と同じルールで牌を取っていく。

ゲームとしては、同じ盤面に4つ山がある上海と同じことになる。そして、その山が1つずつしか見えない状態といえる。しかし、立方体の各面に大胆に牌が積まれている様子はダイナミックでインパクトがある。加えて、回転させることで横の面の牌の高さが確認できる。

25ステージはそれぞれ個性的な牌の積み上げになっている。

4つの面は全て同じように牌が積んである。そのため、1つの面の牌の数は、144÷4で、36個になっている。1つの面は、横6つ、縦5つ分の牌が置けるスペースがある。

今までの上海シリーズでは、上の牌は、実際に麻雀牌を積めるように牌のすべての部分が下の牌に乗る場所のみに積んである。しかし、真的武勇では、半分または4分の1のみ下の牌に乗り、一部空中に出ているという積み方が登場する。古典上海でも一部そのような積み方のステージがあったが、楼蘭上海では頻繁にあり、空中に浮いて配置されている(2段目の牌を取った下に牌がない)牌があるステージも登場する。

各配列の図の一覧の紹介。

上海 真的武勇 楼蘭上海 1/2 STAGE 1 ~ STAGE 13 配列図一覧
上海 真的武勇 楼蘭上海 2/2 STAGE 14 ~ STAGE 25 配列図一覧

1画面に必要な牌が少ないため、他のモードより牌が大きいのも特徴。

カーソルを左右端に移動すると回転する仕組み。けっこう直感的で操作しやすい。しかし、牌を探すためにすばやく回転を繰り返し続けると、酔うようなかんじになる。。。

牌が上に高く積んであることが多いが、横幅は狭いので、一番下にある牌よりは、上に積んである牌を優先的に取ると良いことが多い。相互にブロックしていたり、底で互い違いになっていることもあるものの、底に見える牌は比較的安全牌の可能性が高め。同一牌の重なりは、わかる範囲で気をつけておく。

同一牌が4つ全部取れることに気づきにくいのが難しいところ。

取れる牌があったら周りを見渡してその牌が他の場所のどこにあるかを確認する。

デフォルト設定の制限時間3分はものすごく厳しく、太刀打ちできない。。。6分だとギリギリクリア可能なような気がしたが、制限時間を無制限にしてのんびり楽しむことに。代わりに難易度を5にしたが、2と5の違いは少ないかもしれない。

牌が大きいため、絵柄牌が認識しやすい。絵柄牌は、花や風景、動物などの写真が中心になっていて美しい。

■ボーナスステージ

古典上海と楼蘭上海で、ステージ5、ステージ10、ステージ15、ステージ20をクリアすると、ボーナスステージになる。結果にかかわらずヘルプ&バックが手に入る気がする。1つ正解するごとに得点が入り、パーフェクトを取るとさらに高得点のボーナススコアが入る。しかし、古典上海や楼蘭上海をノーコンティニューで進めるのは難しい。。。

●大或小

ステージ5、ステージ15

ハイアンドローで、上に表示された牌の数字より下の牌の数字が大きいか小さいかを当てる。たとえば、7が出たら、小を選ぶと当たる可能性が高いが、8が出ることもある。。。

●推牌

ステージ10、ステージ20

最初4つの牌すべが表になっているが、裏返しにされてすばやくシャッフルされる。そこで黄金牌の位置を当てる。なんとなく直感が当たることもあるが、多くはなかなか当たらない。。。